興味範囲の広すぎる人は、興味の選択と集中をすると良い
私は興味の範囲がとても広いです。
例えば本屋に行くと、面白そうな本がないか、すべてのフロア(コーナー)を見て回ります。確認しないと気が済まないのです。
時間がもったいないといつも思うのですが、たまに面白いと思う本が見つかるのでやめられませんね。そういう本を見つけた時の謎の高揚感が気持ちいいんですわ。
ネットサーフィンをしているときなどは、興味を持ったページを片っ端から開くので、タブが大変なことに。
こういう事を繰り返しているので、身に着ける知識が浅く広くなりがちです。
まあそのうち飽きるもんは飽きて、興味範囲も絞られるから大丈夫だと思ってますた。
しかし何年たっても興味範囲は絞られず。それどころか増々広がっていくばかり。
このままだと雑学王、いや雑学一般人になりかねないので、
そろそろ選択と集中、断捨離をせねばならんなと思い、
広げまくった興味範囲を絞る作業に取り掛かることにしました。
興味範囲を絞るにはまず全体像を把握せねばなるまい、ということで
まずは出版されている本の全体像を把握することにしました。
amazonのカテゴリ⇒本で、世の中にはどのような本があるのか把握します。
それから、Wikiの「学問の一覧」で、世の中にある学問の全体像を把握。
プラスして、KAKEN(科学研究費助成事業)の細目標キーワード一覧で、世の中に存在する研究テーマの全体像を把握します。
これで、世の中に存在する (大抵の) 学問や本の全体像が掴めたと思います。
次に、把握したものの中から「興味があるもの」や「気になるもの」を抽出。
抽出した「興味があるもの」「気になるもの」とはどういうものか、
本屋や図書館、ネットで調べます。
「続けて勉強してみたい」と思うもの、
「やってみたい」と思うものは残します。
「続けなくていい」と思うものは消します。
これで、「興味がある、または続けて勉強してみたいもの」だけが残り、
「(少なくとも現時点では)興味がないもの」は消えます。
日によって気分によって変わるかもしれないですし、見落としがあるのがいやなので、
何回も繰り返して行いました。
「気分によって興味がなくなるものはどうでもいいものなのでは」
「見落とす時点で興味があるものではないのでは」
そういう突っ込みは一理ある。ある。
しかし後々になって「あー何かほかに面白い学問ないかな(本屋へgo」みたいなことしたくないので、徹底的にやることにしました。
以上をまとめると、
- amazon,wiki,細目表キーワードで、「興味があるもの」「気になるもの」を抽出
- 抽出したものは一体どういうもの(学問)なのか、本屋や図書館、ネットで調べる
- 「続けて勉強してみたい」「やってみたい」というものは残し、「続けなくていい」と思うものは消す
これを何回も繰り返した、ということです。
結果、最終的に30ほどに絞ることができました。
しかし30じゃまだ多すぎる、ということで、
それぞれの学問に共通点はないか探ることにしました。
いくつかの似通った学問に惹かれる場合、その学問同士に何らかの共通点がある可能性があるので。
こういう時に使えるのは「マインドマップ」。
xmindというマインドマップツールがありまして、
一部無料で使えるのでおすすめです。
例えば、私は「脳神経学」「哲学」「心理学」などに興味があるのですが、調べてみたところ、
これらの学問は「人の認知」について理解を深める学問という所で共通していることがわかりました。
で、これらを含む学問として「認知科学」というものがあるんだと。
というわけで、興味がある3つの学問が1つになりました!
これはいいのかわるいのかよくわかりませんが。
というわけで、この作業を繰り返した結果、
興味のある分野を6つに絞ることができました。
- 情報デザイン -- 可視化、ネットワーク
- 心理学 -- 基礎心理学
- 認知科学 -- 複雑系・カオス、脳神経学、哲学 etc
- ことば -- 修辞学、論理学、英語学
- 戦略 -- 地政学 マーケティング、etc
- 知識 -- 事典、古典、科学読み物 テクノロジー読み物 歴史読み物
いくつか突っ込みどころがありますが、
とりあえず特に興味がある学問はどういった性質を持つものなのかがわかり、すっきりしました(何
これからは、これらの「コア」を意識して、余計な時間を使わないようにしたいと思います。
いや、そもそも余計な時間ってなんでしょうか(哲学)
「興味の選択と集中」をすることで得られること
さて、この「興味の選択と集中」という作業には以下のメリットがあります。
思考が整理され、本当にやりたいことが明確になる
これまで興味と知識がありとあらゆる方向に拡散しており、思考や時間のリソースも拡散していたのですが、
本当に興味があるものがわかったことにより、それに思考や時間を集中させることができます。
まさに断捨離。選択と集中。
「より少なく、しかしよりよく」のエッセンシャル思考。
興味のあるものの「本質」が見えてくる
例えばAとBとCに興味がある場合、実はAとBとCそれ自体に興味があるわけではなく、AとBとCに含まれるDという成分に興味があったんだ!みたいな気付きが得られます。
すると、自然とAとBとCに対する興味が薄れ、
本当に興味があるDに注力するようになります。
本当に興味があったのはAとBとCの中にあるDという部分だったということです。
雑学一般人からの脱出
妙な雑学を蓄積しないで済みます。
浅く広くはいいのですが、広すぎて浅すぎるのはいけません。
ネットワーク思考が身につく
AはBとCと繋がりがあり、EはBとDと繋がりがある、のような、ネットワーク的な思考が身につきます。
このようなネットワークの思考は、これからの時代は大事になってくると思います。
↓こんな感じですね。
そして大いなる気づきを得ます。
「実はすべて繋がっていたんだよ!!(ドンッ」
本当にやりたいことが何なのかわからない人におすすめ
というわけで、興味があるものの選択と集中、或いは余計な興味(?)の断捨離。
これは高校生のうちにやっておくべきことでした。
そうすれば思考と時間のリソースを「本当に興味があるもの」に注ぎ込むことができたのになあと。
まあこれまで色々やったからこそ「本当に興味があるもの」が見えてきたのかもしれませんが。
あと、コアが決まったからといって、そのコア以外の一切合切を無視するというのは柔軟性がなさ過ぎてそれはそれで問題だと思うので、
コア以外のものでも興味を持ったものは素直にやってみましょう。
時と場合によって興味も移り変わるものですからね。
まあ興味を持ったら、「これだ!」と思ったら、
迷わずにやってみましょう。
続けるか続けないか選択するのはそのあとからでも遅くはありません。
やってみると何かが変わるかもしれませんよ!
ではまた。