ドーパミン型人間はセロトニン型人間になることはできるのか
突然何かにハマりだし、「あ、これ人生かけて追いかけていくやつですわ」とか言いだし、
それをやる道具を買いそろえた数日後には、「あ、これ合わない、やっぱ飽きた」と思ってやるのをやめる。
人はそれをドーパミン型人間という。そして私がそのドーパミン型人間である。
そして次の「人生かけて追いかけていくやつ」を探して旅に出る。
要するに新しい刺激が好きなのだ。
ドーパミン型人間
ドーパミン型人間は冒険型とも言い、新奇性追求気質とも言う。
性格診断によって呼び方は色々あると思うが、まぁ要するに
新しいものが好きで、新しい刺激を求めて色々なことをするのが好きな人間なのだ。
あとは報酬が得られるとわかると途端にやる気が出る、とか。
ドーパミン型人間でなくとも、ドーパミンという脳内物質は出る。
ドーパミンが出るおかげで、やる気が出るし、多幸感を感じる事ができるのだ。
ではなぜ、ドーパミン型人間はドーパミン型人間と呼ばれるのか。
それはドーパミン型人間というのは、極端な事を言うと「マジでドーパミンないと何もやる気が出ない」のだ。
ドーパミン型人間は新しいことが好き、と書いたが、
その逆の「毎回同じルーティンをきっちりとこなす」のような、継続性や安定性を必要とする作業になると、途端に効率とやる気と集中力その他色々消え去ってしまうのだ。
どうやら、脳内でドーパミンを受け取る物質が超絶過剰反応しているから、らしいのだが、詳しいことはよくわかっていない(というか私にはわからない)らしいので、
まぁドーパミンの刺激に対する反応が強い、ということにしておく。
というわけでドーパミン型人間は、ドーパミンが出る状況じゃないと本来の力を発揮できない。
だからドーパミン型人間なのだ。
セロトニン型人間
継続性や安定性の必要な作業を得意とする人の事をセロトニン型人間という。
安定したモノづくりとか、事務仕事とか、セロトニン人間の得意中の得意分野。
要するにセロトニン人間は、安定している状態で幸福感を覚えるのである。
こちらもドーパミン型人間と同じく、セロトニンに対する反応が強い人間だから、セロトニン人間なのだ、と思う。詳しいことはわからない。
他にもノルアドレナリン型人間やテストステロン型人間、エストロゲン型人間等、様々なタイプの人がいる。
脳内物質による性格分けは、クロニンジャーとフィッシャーが有名である。
以下リンクを貼っておく
ヘレン・フィッシャーによる分類 pdfなので注意
https://peace.junyx.net/wp-content/uploads/2010/03/personality_type_summary.pdf
さて、まぁここまで脳内物質によるタイプ分けについて適当に解説してきた。
で。
さっきも言った通り、私はドーパミン型人間なのである。
そのドーパミン型人間が、一つの事を一生かけて極めるという事に憧れを抱いた。
ドーパミン型人間がセロトニン型人間的なことに憧れて、脳をセロトニン型人間に変えようと考えたのだ!
とりあえずは、刺激を与えない。ドーパミンが出るようなことは極力避けるという事をした。
私はドーパミン型人間として(?) 、ゲームやスイーツ、音楽やネット等、報酬系を刺激するありとあらゆる(?)娯楽をしてきた。そしてそれを継続してきた。
それをやめた。
お菓子を食べない。ゲームをやらない。音楽も聞かない。パソコンは閉まっとく。
まるでアスリート。正直ほんとツライ。けども、これを超えたら脳内革命が起きると信じ、1か月程続けた。
どうなったか。
まず、頭がすっきりする。そして、何事にも集中できるようになった。そして、あらゆるものに興味がわいてきた(!)
食欲が増えた。運動をするようになった。顔つきが変わった。ドーパミンが出ている瞬間を感じ取れるようになった。
いい事づくめだった。このままいけば私、生まれ変わるわ、とも思った。思ったのだが。
何かが足りなかった。
だから、お菓子もゲームも音楽もPCも、やめるのをやめた。
職人のようなことをすることは諦めて、セロトニン型人間になろうとするのをやめた。
自分ができないことをできる人間に憧れていただけなのだ。
結局後戻りした。1か月とは言ったが、実際は数年間、葛藤していた。数年間いらんことで悩んでいた気がする。もったいない。
でもまぁ、やはり本当の自分は、新しいもの好きで、不安定、カオスな状態が好きな人間なのだ。そこは変えられない。
というわけで、題名の問いは、ノーだと思う。個人的な体験からそう言える。
まぁ、なることはできるのかもしれないが、
結局「ありのままの自分」ではないことをしているので、まぁ続かないなぁと思うし、続ける必要もないと思う。やはりありのままで生きたほうがええです。
まぁその、「ありのままの自分とは何か」という問いに対して、脳内物質によるタイプ分けは割と役に立つと思うので、よければどうぞ。
ではまた。