「国民的○○だから、皆知っている」という思い込みがあることに気付いた
幕張でイベントがあったので行ってきた。
その帰りに、幕張メッセの近くにある、
野球の球団のロッテの本拠地マリンスタジアムの前を通ったのだが、その時、
連れの一人が「水族館かな?」と言った。
確かにマリンスタジアムっつったらなんか
水族館の名前みたいに聞こえるかもしれないなあと思いながらも、
笑いながら「いやロッテの本拠地だよ」と返したのだが、
「ロッテってお菓子の?」という。
私が「そうだよ」というと、
「ロッテがここで何すんの?」という。
え?と思いながらも、
「ロッテって野球の球団のロッテのことね」と言うと、
「野球かあ!ロッテって球団持ってるんだ。というかここで野球するんだ」という。
まじか。
野球といえば一応日本では「国民的」スポーツと言われているので、
世間では広く認知されていると思っていた。
なので、まあ誰でもある程度は知っているだろうと思い込んでいたのだが。
全く知らない人もいるという事を知った。
ちなみにロッテ球団を知らないその人は、
巨人も広島も阪神も知らなかった。
いや、聞いたことはあるのかもしれないが。
私には「国民的スポーツと言われるぐらいだから、日本にいる人なら誰でも、ある程度の野球の知識は持っているだろう」
という思い込み、があったようだ。
国民的○○って何だ
例えば本でもCDでも、ミリオンセラーなるものがある。
これはつまり100万を超える売り上げを記録したもの、ということ。
100万人を超えるほどの人々が購入したモノなんだから、これはほとんどの人が知ってるだろう!
と感じるのが普通だと思われる。私だけ?
しかし、日本の総人口が1億2000万人ということを考えると、
100万人は総人口の1%にも満たないのだ。なんということでしょう!
仮に、購入者の30倍(適当)ほどの人がそのモノを認知しているとしても、
3000万人、つまり総人口の25%ほどということになる。
つまりミリオンセラーのものと言えど、日本の総人口から考えると、
買った人は100人に1人未満の割合であり、
それを知っている人、
(仮に、購入者の30倍(適当)ほどの人がそのモノを認知しているとして)
も4人に1人ほどの割合なのだ。
もちろん、性別や年代によって超偏りがあるもの、
例えば「今、若者の間で人気の」とか「10代の間で人気の」というものは、
その年代だけを見れば、ほとんどの人が知っているということになるのだが、
他の年代にとってはさっぱりわからないということになる。
そういうものは特定の年代にとっては国民的、
つまり誰でも知っているという感覚になるのだが、
その年代にだけ強く認知されているだけであって、
国民的~~、という言い方にはならないだろう。
さて、今回は野球についてだったが、
スポーツ庁が出したこの資料の12ページ目によると↓
野球を球場に直接行って観戦した人は14.3%
テレビやインターネットで見たという人は41.6%
である。
球場に直接行って観戦した人と、テレビやインターネットで見た人が
完全に異なる人だと考えると、
全体の約56%が野球を何らかの形で観戦したことになる。
つまり野球は日本の総人口の約半分が観戦していることになる。
これほどの割合の人が見ているのならば、
野球は国民的スポーツと言えるのではないだろうか。
しかしそれでも、2人に1人の割合で野球を全く観戦していないのだ!
これを多いとみるか少ないとみるかは人によるけれども。
なので、私の
「野球は国民的スポーツと言われるくらいだから、皆ある程度は知ってるやろ」
というのは思い込みだったのだ・・・。
まあ野球の観戦をしなくとも、ある程度のこと(読売ジャイアンツや広島カープなどの名
称、大谷などの有名選手)は聞いたことあるという人は多いと思うが、
そもそも全く知らないし全く興味もない。という人に会ったのは
はじめてだったので、驚いた。
なのでこういう記事を書くに至った次第。
まあ普段の会話で、野球に関する話題を出すことはほぼないので、
意外と知らない人は多いのかもしれない。
というわけで、
国民的○○だから、皆知っているという思い込みを知りました。
当ブログでは基本的に、広島カープを応援しています。