一片の曇りもない世界。

様々な分野について書いていきます。

アファメーションの作り方-5W1Hに基づいて-

アファメーションという言葉を聞いたことある人は多いのではないでしょうか。

自己啓発系の本ではよく出てくる言葉です。

 

アファメーションは英語でいうとaffirmationで、肯定・断言・確言という意味。

つまり、「肯定的な言葉を、それを信じながら断言する」ことを言います。

 

 

スポーツ漫画で、大会の決勝前に、

大丈夫私なら勝てる

というセリフがよく流れると思いますが、

アレはアファメーションしていると捉えることが出来ますね。

ああ言うことにより、自分を鼓舞しているのです。

弱気になりそうな自分に自信をつけようとしているのですね。

 

 

そう、アファメーションの目的は「自分に自信をつけるこ」なのです。

 

 

松岡修造氏の

できるできる!絶対できる!君ならできる!

などの言葉に勇気をもらった人は多いのではないでしょうか。

あれは一種のアファメーションだと言えます。

アファメーションは、自分から言わなくとも、

他人に言ってもらえるだけで効果があるのです。

励ます言葉、励まされる言葉」のようなものです。

 

 

そんなわけで、

言っても聞いても素晴らしい効果を発揮するアファメーション、おすすめなのですが、

1つ抑えておきたい重要な点があります。

それはアファメーションの文章を、頭(無意識)に突っ込ませないものにするという点です。

 

というのも、突っ込みの余地がある文章にすると、頭(無意識)が勝手に

へぇ~いつ?いつやるの?いつまでに?どこで?どうやって?

というように突っ込んでくるのです。

 

 

例えば、「あ~億万長者になりてえ~」というアファメーションをするとします。

(もはやアファメーションなどではないのですが)

この文章の場合、

いつまでに?どこで?誰が?なんで?どうやって?

と、突っ込みどころが多すぎるのです。

こういった突っ込みが頭の中で繰り広げられると、

「あれ・・・やっぱりキツいのかな・・・」

という風に、逆に自信を失ってしまう結果となってしまいます。

自信をつけるためのアファメーションが、逆効果となってしまうのです。

 

 

いや、億万長者になりたいのは私で、こういうことをして・・・

というふうに答えられるのならばよいのですが。

その突っ込みに答えられないと、逆効果となるのです。

なので、それをさせないような文章にしようということです。

(熱いまっすぐなハートや信念があれば、そういった理屈抜きで、

文章はなんでもよいとは思いますが)

 

 

そこで、伝わりやすい会話、文章のためのルールである

5W1Hをしっかりと示した文章にすれば、

頭(無意識)に伝わりやすく、からの突っ込みも出てこないのではないか

というのが私の考えです。

つまり

When・Where・Who・What・Why・How

いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように

明確にした文章にしようということです。

 

 

というわけで、

ある文章に対する5W1Hのそれぞれの突っ込みと、

それに対しての対策みたいなものを書いていきます。

 

 

ここでは、

AI開発の最前線を取材したカッチョイイ番組を見て、

興奮気味に言ったX君(モデル:私)の「(AIの研究者に)なってやるぞ!」という言葉を例にします。

(AIの研究者に)なってやるぞ!」という言葉を、5W1Hに基づいて、

しっかりとしたアファメーションに仕上げていく過程を書いていきます。(謎)

 

5W1Hに基づいたアファメーションの作り方

Who:誰が

なってやるぞ!」→ 誰が?という突っ込みです。

これはアファメーションをしている本人に決まっているのでこれはクリア。

なのですが、「私は~~」という文章にすると良いです。というか安心ですね。

アファメーションは『私は』で始めましょう

と言われる理由はこの突っ込み対策です。

 

なってやるぞ!」→ Who(誰が?) →「私はなってやるぞ!

 

What:何を/何に

私はなってやるぞ!」→一体何に?という突っ込みです。

これは、私がなりたいもの、やりたいこと、達成したいこと。

つまりここではAIの研究者です。

なりたいもの、やりたいことを明確にしましょう

と言われる理由はこの突っ込み対策です。

 

私はなってやるぞ!」→ What(何に/何を) →「私はAIの研究者になってやるぞ!

 

When:いつ

私はAIの研究者になってやるぞ!」→いつなるの?という突っ込みです。

え?じゃあいつなるんですか?今は全然違うじゃないですか・・・

という突っ込みを防ぎたいのです。

なのでいつまでに、というのが明確であれば良いのですが、そうでない場合は

なるって決めたから、もうなるわ」という風に、

既になっているような気分で言うのが良いです。

そうすれば「いつ?どのように?」などという突っ込みが消えます。

今ここですでに成っているかのように言いましょう」と言われるのはこういう理由です。

 

私はAIの研究者になってやるぞ!」→ When(いつ?)

→「私はAIの研究者に(すでに)なってる

 

Where:どこで

私はAIの研究者に既になってる」→じゃあどこで?という突っ込みです。

この例だと、どこの研究機関のAI研究者になりたいか、

どのような研究フィールドで活躍したいのかが決まっていれば付け加えると良いです。

向かう場所を決めておくと、より明確にイメージができますからね。

ここではMITでロボットAIの研究者になりたいとしておきましょう。

 

私はAIの研究者に既になってる」→ Where(どこで?)

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている

 

How:どのように

私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている」→どうやって?という突っ込みです。

これに関しては何とも言えません。

目の前のことに集中していれば自然と達成する」だとか

詳細な計画を立ててそれを実行するのが好きなのでそれで達成する」だとか

色々あると思いますが、別になくても良いと思います。

これは考えないで良いというのが基本的なアファメーションのスタンスですから。

ゴールを設定した時点で、無意識的にそのゴールに向かっていくような行動をとる

というスタンスです。

 

心理学的にもそういった無意識的な行動が確認されています。

予言の自己成就 | 社会心理学

 

要は余計なことは考えずに達成できることを信じろ、ということです。

自分を信じる気持ちがなにより大切です

 

私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている」→ How(どのように?) 

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている(ということを信じている)」

 

Why:なぜ

Whyには2つの突っ込みパターンがあります。

1「なぜ、それをやりたい/なりたいのか

 

これに対しては「やりたいから/なりたいから」で突き通して良いと思いますが、

曖昧にしたくない場合は、掘り下げると良いです。

 

例えばここでは

私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしたい

という願いがあります。

そこに「Why?WHY!?Why Japanese peop(略)」が登場します。

一体なぜ(MITの)ロボットAIの研究者になりたいんだい?という突っ込みということ。

 

その突っ込みに対しては、

なぜ?

いやロボットAIの研究者になりたいから。カッコイイから。そう決めたから

終わりでもいいのですが、より明確にしておきたい人、

 

なぜ?

ロボットAIの研究者になって、独自のロボットAIを開発したい

なぜ独自のロボットAIを開発したい?

独自のロボットAIを開発して、ロボットAI技術の発展を加速させたい

なぜロボットAI技術の発展を加速させたい?

ロボットAI技術が発展すると、世の中が便利になる

世の中が便利になるとどう感じる?

世の中が便利になっていく様を見るとワクワクするし、

それに自分がかかわれるのは最高ではないか

 

これくらい掘り下げれば良いでしょう。

なぜそれになりたいかが明確になりましたね。

ここを明確にしておけば、アファメーションしなくてもブレなくなるのではないでしょうか。

 

これでもう「なぜそれをやりたい/なりたいのか」という突っ込みは消えます。

なぜそれをやりたいのか明確にしましょう」と言われる理由はこれです。

 

 

続いてもう一つの「なぜ?」という突っ込みです。

2「なぜ、できる/なれると思うのか

 

アンサー:私だから

という強気な返しができるのならば良いですが。

大抵の本では、

なんかわからないけど私の無意識が勝手にやってくれる」とか、

見えないすごい存在が助けてくれる(神)」ということが書いてあります。

やってくれるんですよ。信じていれば。やれるんですよ。信じていれば。

実際、なんでなれると思うの?という突っ込みなんてのはスルーして良いです。

 

例えばどれだけ勉強したとしても、どれだけ練習して自信をつけたとしても、

突っ込みが起きるかと思います。

そこで「私ならできる」という根拠のない自信というものが必要なのです。

 

 

要は自分をどこまでも信じられるかどうかなのです。

 

 

 

 

私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている(ということを信じている)

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている(ということを信じている)(それになりたいから。なぜなら~)

言葉上では変化なし 深い部分で納得

 

 

というわけで、X君(モデル:私) が衝動的に発した言葉は、

5W1Hというフィルターを通すことにより、

立派なアファメーションとなりました。

 

 

(AIの研究者に)なってやるぞ!Who?(誰が?)

→「私はなってやるぞ!What?(何に?)

→「私はAIの研究者になってやるぞ!When?(いつ?)

→「私はAIの研究者に(すでに今)なってるWhere?(どこで?)

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしているHow?(どのように?)

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている(ということを信じている)Why?(なぜ?)

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている(ということを信じている)(それになりたいから。なぜなら~)」(言葉上では変化なし)

 

 

→「私はMITの研究所のロボットAIの研究者をしている」(完成)

 

 

巷には色々なアファメーションがありますが、

こういった過程を経て、自分で作ったアファメーションの方が、

しっくりくるのではないでしょうか。

 

ところどころ自分のしっくりくる言葉に変えるのをおすすめします。

私は〇〇になるんだ!」という言葉がしっくりくるならばそれがいいですし、

具体的にしてしまうと、他の可能性が消えてしまう感じがするから、

私は研究者になる」にする、とかでもよいと思います。

 

アファメーションの目的は、

自分に自信をつける」ことですから。

言うとテンションが上がる、心地よい、落ち着く、安心する、やる気が出る

そういう言葉を言いましょう。

 

 

 

ではまた。