一片の曇りもない世界。

様々な分野について書いていきます。

Nスペ 人類誕生 第2集 見ました

タイトル通り。

 

相変わらずNスペはNHKCG部の技術お披露目会感がある。とても素晴らしいことだけど。

 

イマドキのゲームCGに慣れた目には「ほ~ん」という感想だけれども。

 

まぁそれは本筋ではない。

 

 

 

巷で今でも話題が尽きない本「サピエンス全史」をベースにした番組だと思われる、今回のNスペ『人類誕生』。

 

サピエンス全史は読んだので別にいいか、と思って第1集は飛ばしてしまったけれど、今日放送した第2週を見て少し後悔。面白かった。

 

高橋一生さんがいい感じにナレーションしてます。スタジオにもご出演されてますので、高橋一生さんファンの方は見ると良いと思います。癒されます。よ

 

 

 

さて、内容をさらっと振り返ってみる。私の記憶にある限りだけれど。

 

 

 

共通の祖先から生まれたネアンデルタール人と、我々ホモ・サピエンス。

 

2つの人類は、同時代を生きていた。しかし、生き残ったのは、我々ホモ・サピエンスだけ。一体なぜだろうか?

 

 

従来の理論では、単にネアンデルタール人より、ホモ・サピエンスのほうが知能が高かったから生き残れたのだ、と言われていたのだが、

 

最新の研究によると、ネアンデルタール人の知能は高かった。

 

加えて、ネアンデルタール人は屈強な体つきをしている。対してホモ・サピエンスは細長い。狩りをするにも、ネアンデルタール人は大物を、ホモ・サピエンスは小動物を獲物としていた。

 

このあたりの映像は完全にテレビゲームのモンスターハンターでした。

 

これだけを見ると、ネアンデルタール人の方が生存競争には有利に見える。我々ホモ・サピエンスは寒冷化した地球で凍え、狩りでも充分な獲物を捕ることができず、絶滅していてもおかしくはない。

 

しかし実際は逆だ。ネアンデルタール人が絶滅し、ホモ・サピエンスが生き残り、繁栄している。一体どうして?

 

 

 

それは集団を築く力、集団性がホモ・サピエンスにはあったからだという。

 

数百人規模の集団を築くことにより、武器や食料のありかなどを広く共有することができる。

 

共有された武器などを改良し、それをまた集団で共有する。そして後世に受け継いで、また改良していく。進化させていくのだ。

 

これができたからこそ、武器が進化し、狩りの仕方も進化し、より安全に、効率よく食料を得ることができるようになった。

 

 

対するネアンデルタール人は、大規模な集団を築くことはなく、一族単位、つまり数十人程度の集団しか築くことはなかった。

 

だから、武器の改良や食料のありか等を、他のネアンデルタール人と広く共有することはなかった。

 

例え武器の改良に成功したとしても、その一族の範囲にしか伝わらず、発展していくことができなかった、というわけだ。

 

集団の強さというものは今も昔も変わりません・・・。

 

では、ホモ・サピエンスはどのようにして集団を形成することに成功したのか?

 

それは宗教だ。多くの人々に共通の対象を信仰させることにより、ある種のつながりを感じさせたのだ。

 

番組では神話に出てくる半獣半人のような、架空の生物を信仰対象にしていました。

この信仰対象は、神秘的な体験をしたから作られたのか、それとも集団をまとめるために"意図的"に作り出したのか。

この番組ではその辺りをはぐらかしていましたが、サピエンス全史的に言えば後者ですね。

 

 

さて、かくしてネアンデルタール人は絶滅し、我々ホモ・サピエンスは繁栄しているのだが。

 

実は、ネアンデルタール人のDNAが、現在の人類にも少しだけ存在するのだという。

 

どこかの時点で、ネアンデルタール人と、ホモ・サピエンスが交配したらしい。

 

アフリカ大陸以外の人種に2%ほど存在するという。もちろん日本人にも。

 

絶滅してしまったネアンデルタール人のDNAが我々人類に受け継がれているなんて・・・なんだかホッとしました。

 

 

って高橋一生さんが言ってました。

 

第3集に続く。

 

 

 

 

 

という感じ。

 

第3集は6月放送ですって。

 

サピエンス全史は結構エグい描写多いんで、

 

このNHKスペシャル人類誕生で平和に、私たち人類の進化の過程を知り、

 

想いに浸るのもいいのではないでしょうか。

 

実際ちょっとウルっときた部分ありましたし。

 

ネアンデルタール人よ!あなたたちのDNAは、私たちに受け継がれていますよ。的な。

 

 

 

というわけで結構平和でいい番組だと思います。人類誕生。

 

 

私たちの原点が、そこにはある。

 

 

 

 

ではまた。